「80歳になっても20本以上自分の歯を保つ」ことを目標にした運動です。
おいしい食事は歯があってこそ。
生涯、自分の歯で食事を楽しむためには、年齢を問わず健康な歯を保つ努力が必要です。
歯の喪失を防ぎ、健康な歯を保つためには、むし歯と歯周病に対する予防が重要です。
どうすれば予防できるのでしょうか?
むし歯や歯周病を引き起こす原因はプラーク(歯垢) です。細菌の集合体であるプラークは、バイオフィルムという強固な汚れの膜を作り、歯に張り付いています。
バイオフィルムはうがいなどでは落とすことができません。取り除くには、毎日のていねいな歯みがきフロスや歯間ブラシも含む)に加え、歯科医院での定期検診と清掃(メンテナンス) が有効です。
歯科医院は「むし歯や歯周病になったら通う」だけではありません。
歯科医院での定期検診にはこんな役割があります。
お口の中を定期チェック
自分で見ただけでは見つけにくいごく初期のむし歯や根もとのむし歯、自覚症状のない初期の歯周病などを確認します。早めの発見、処置が歯を残すことにつながります。
ブラッシング指導(TBI)
当院では、みがき残しのチェックから、患者さまおひとりおひとりに合わせた歯ブラシの提案と歯みがき方法をしっかり指導させていただきます。
定期的なクリーニング(PMTC)
歯みがきによるセルフケアだけでは、バイオフィルムは6割程度しか落としきれないと言われています。
歯科医院で行うクリーニングは、頑固なバイオフィルムや歯石をしっかり除去し、歯の表面を滑らかにすることで汚れをつきにくくします。
PMTCとは、歯科医院で行う専用機器と研磨剤を使用したプロフェッショナルなクリーニングのことです。歯石除去と歯面清掃を行います。
歯石除去(スケーリング)
歯石とは、プラークが石灰化したものです。歯ブラシでは取り除くことができないため、歯科衛生士がスケーラーという器具でていねいにはがしていきます。
歯石を除去することでプラークをつきにくくし、歯周ポケットの炎症を改善します。
歯面清掃(ポリッシング)
歯面の清掃と研磨を行うことでバイオフィルムを除去し、むし歯や歯周病になりにくい口内環境を整えます。
最後にフッ素やMIペーストなどを塗布します。